比較の活かし方

 比較とは、紙面を二分割にして関連性の強い要素同士を対比させるレイアウ卜方法です。お互いの関係性を強調したい場合などによく使われます。上手に使うことができると、とてもユニークな表現になるため、読み手にインパクトを与えることができ、またストレートにメッセージを伝えることができます。そのため、この技法は広告でも頻繁に使われています。例えば、海外では自社と他社の製品や味などを、ストレー卜かつ大胆に比較した広告をよく目にします。日本 ではそれほど大胆な表現は稀ですが、通販カタログなどでは「商品の使用前後 (Before、After)」の比較などでよく目にします。

比較では、要素同士を同等に扱うことが基本になります。そのため、通常は対称性を感じさせるレイアウトを採用します。対称性を感じさせるレイアウトには①鏡面対称、②点対称、③平行移動があります。なお、比較の視覚的構造は、対称要素の差異を強調するだけでなく、並列的に見せることや、一見異なるものの間にある共通性を分かりやすく表現することなどにも適しているといえます。また、被写体の内容が異なっていても、対称性のあるレイアウトを採用すると、読み手は無意識のうちに両者を見比べて比較するため、並列関係にある要素だけでなく、「静と動」や「荒々しさと、スタイリッシュさ」、「過去と未来」といった、対照的な要素を比較しても、面白い効果を得ることができます。

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